米国のカントリー音楽分野で大きなウェイトを占めている人気のある
タイプのグループで、我が国には存在しないものがあります。何だか
ご存じでしょうか? それは、四部合唱や五部合唱などのカントリー・
ヴォーカル・グループのことであります。米国のカントリー音楽の分野
には、Brown's Ferry FourやChuck Wagon Gang、The Oak Ridge Boys、
The Statler Brothers、The Jordanaires、Lonestar、Shenandoah、
Alabama、Diamond Rio、Ricochet、Rascal Flatts、Little Big Town
等々の人気ヴォーカル・グループが存在しております。しかし、残念なが
ら、我が国には、こうした人気ヴォーカル・グループがカントリー音楽の
分野に存在しておりません。もし我が国にも、こうした優れたヴォーカル
・グループがカントリー音楽の分野に出現するような環境や条件が整って
いたならば、広く一般受けのする大衆音楽としてもっともっとカントリー
音楽は我が国において発展していただろうにと思う次第です。
さて、最近、HAGとツイッターを通じて遣り取りしていることで俄然
注目されるようになったThe Oak Ridge Boysは、もともと歴史ある名門
カントリー・ヴォーカル・グループでありますが、昔、彼等が The Oak
Ridge Quartetと称していた時代には、ゴスペルを専門に歌うグループで
ありました。来る5月22日にSpring Houseレーベルからリリースされる
予定の全て新規にレコーディングされた曲ばかり12曲を収めた彼等の
ニュー・アルバム『Back Home Again』には、彼等のルーツ還りとも言え
るゴスペル・ソングズを数曲選曲しており、その他に John Denverの
"Back Home Again"やDolly Partonの"Coat of Many Colors"等やこのアル
バムのために新たに作ったと云う一般受けヒットを狙う新曲"I Got To"
などと云った歌も収められております。多くの曲が軽快なフラット・マン
ドリンのリズムに載せて唄われ、それにフィドゥルやレゾ・ギター等の
アクースティック・サウンド仕立てとなっていて、中には"Standing In
the Need of Prayer"などと云った曲にはブルーグラス・バンジョウも取
り入れておりますので、総じてアクースティック音楽愛好者向きのアルバ
ムだと言えるでしょう。但し、例外的に"River of Jordan"などのエレキ
・ギターをフィーチャした曲も入っております。